第3期も半年間の研修です。独身の子もいれば、結婚したばかりの子もいます。また子供を置いて来ている子もいます。一人一人それぞれの思いを持って日本に来ていました。
前期には幼い子供を置いて日本に来た女性がいました。帰国してしばらくは子供がなつかなくて辛かったそうです。今と違って、手紙と公衆電話でしかやりとりができない時代で、日本は近くて遠い国でした。
第3期の研修生から、会社の許可を取り、仕事を終えてから日本語を教えました。彼女たちが料理を作ってくれ、食べてから勉強をしました。家事は4人それぞれが得意分野を担当していたようです。
彼女たち曰く、中国は男性が家事をやるとの事。早く家に帰った方が家事をやるそうです。女性は家に帰ったら何もせず、テレビを観たり子供と遊んだりするそうです。料理、掃除、洗濯は男性が全部やり、子供はおじいちゃん、おばあちゃんが昼間面倒をみてくれます。
そのせいか女の子は家のことはできないと言っていましたが、家事能力は戦前の日本人女性並みだと思います。料理も上手だし、生活に使うちょっとした物もササッと作りあげてしまうし見事でした。
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技能実習制度が始まって、中国の送り出し機関の女性をもてなしたことがあります。料理好きな上司が夕食を作っている間、その女性は雑誌を見て、テレビを観てくつろぎ、彼女曰く「家にいるみたい!」。
台湾にいた時も1年余り、中国人の家庭の一部屋をお借りしたことがあります。ご主人が朝早くから掃除をし、奥さんより早く家に帰れば、掃除、洗濯をしていました。それもほぼ毎日のように・・・。
私は違和感を感じ、語学学校の先生に「おかしい!」と訴えると、それを聞いた先生、休み時間に他の先生方に聞き回ったらしいです。結論「それが普通」だとの事です!
知っている範囲ではありますが、中国、台湾ともに家事は男性の仕事のようです。