発音練習再開

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最近、たまたま職場で中国を話す機会がありました。

市販薬の販売が4月から厳しくなり、乱用の恐れのある成分が含まれている薬は会計の前に書面で簡単な確認事項があります。その確認の仕方をみると日本語が分かっていないなと感じられるお客様がいました。

中国も私が勉強を始めたときと経済状況が全く違い、今は中国の方が地域差があるとは言え豊かな生活を送っていると思います。そのせいか、顔つきが20~30年ほど前と全然違います。当時はひと目で中国人であることが分かりましたが、この経済の豊かさによって区別がしづらくなり ました。日本人との区別をひと目で分かるように自分でトレーニングをしてきた成果もあり、すぐに日本語の文書が読めないこと、また日本語で話しかけると、上手にやり取りはできるのですが、それは日本語分かっているからではなく、日本語はわからないけれど、やり取りができる経験だと思いました。これは私も経験しているから分かることです。

成分が重複している市販薬を2種類同時の服用しようとしていたので、薬剤師を呼び、説明を受け彼女に伝えました。久しぶりでしたが、楽しかったというのが率直な感想でした。

仕事で中国語を使っていたときは「どのように表現すればいいのだろう・・・」と悩み、同じ状況で同じ内容を同じ言葉で伝えても通じる人と通じない人がいるので、どうしたらいいものかと常に悩んでいましが、今は中国語を使う仕事ではないので、このやり取りが素直に楽しく感じられました。

この悩みの解決に役立っているのが、ドラッグストアで働いていることです。客層によっても日本語も様々だなと思う事ばかりで、自分が日本で生まれ育ち、日本の学校に通っていたから、やり取りができるのだなと思う場面の方が正直多いです。日本人同士の母語でさえ、こうなのだから、中国語のやり取りで、今まで自分が悩んでいたことは悩みでなくなっていたことも楽しさを感じた一因だと思います。何よりも相手の表情と反応を確認しながら、伝えることができるということはいいことです。

(でもお客様、日本語が分からないことを気付かれてしまったことに、快く思っていないようにも感じたので、もしかしたら面子を潰してしまったのかもしれません)

 毎日5分間だけですが、4声の発音練習をすることにしました。使い込んだ教材を再度使うのもまた勉強になります。時間は経っても、自分のクセや注意点が自然とよみがえってきます。

 大変な思いをしたことは時間が経っても引き出しから出せるモノだと、感心しつつ、やれるときにやっておいたよかったとつくづく思いました。