まだ読み終えていませんが、通詞(江戸時代の通訳者)の伝記があります。
お台場の歴史に触れた時に知った人物です。この本に出合うまで、恥ずかしながら江戸時代に幕府で通訳の仕事があるとは全く知りませんでした。
私が魅かれたのは、語学学習をする環境や条件は整っていなかったにも関わらず、書物からは今の通訳者よりも高い語学力を感じられたことです。
どんな勉強法をしていたのか、大変興味を注がれる一冊です。
また江戸幕府も時代の変化を読み取っており、通訳者の養成をしていました。時代は違っても組織はそれほど変わらないと、人間社会はさほど変わらないと歴史の面白さを感じました。
江越弘人 弦書房 2008/6/20