今日から医療通訳講座のサブ講師の仕事が始まりました。飛び飛びですが、9回やらせていただきます。
正直な感想は時代の流れは分からないということです。私は医療通訳をしたくて医薬を学びました。仕事を探すとき「言葉が通じなくて困っている外国人の手助けをしたい」と言えば、鼻であしらわれるのが普通でした。約5年前のことです。それが今では多くの人が受講しています。
私自身、長期海外生活で気候が合わず体調不良で辛い思いをしたことがあります。加えてストレス、環境の変化でいろいろな症状が体に出ました。病気の原因は確かにありますが、それに思いあたることは全くなかったので、海外で環境の変化、ストレスで体調を崩す人の気持ちがよく分かります。
会社生活でも体を壊し10年近くはほぼ寝たきり状態に近い状態だったので、やはり体調を崩している人の辛さは分かります。
中国人研修生も環境の変化でいろいろな症状が出ました。大げさだと片付けられていたけれど、騒ぎたくなる気持ちや居ても立っても居られない気持ちはとても分かります。
言葉が通じない国で病気になる怖さ、また病院に行く不安さ、私自身が実際味わったことであるので、医療通訳をすることで少しでも困っている人の手助けをしたいと思っています。
その想いが強くなったのは、研修生をよく連れて行った会社の近くの眼科の女医さんの仕事を通じてです。とても魅力ある女医さんでいつも人でいっぱいでした。私もひそかにあこがれていて、その眼科に行くのがとても楽しみでした。医者だから当たり前と言えばそれだけですが、言葉は違っても診断して治すことができる、自分が学んだことを生かして人に役立つ仕事っていいなということをこの女医さんを通じて強く思いました。
医学は学び始めるとその神秘性に魅かれます。難しいけれど、学ぶと楽しくなる分野でもあります。好きなことを仕事にできる私は幸せです。