通訳者は相手が話しやすい、聞きやすい雰囲気をつくるのも必要

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電話医療通訳での話です。

ある通訳者は知識がある方で、通訳と言うよりその場を仕切って進めているような感じがありました。

また別の通訳者は「知識があるが故に上から目線になって話してしまい、その話し方で相手(通訳依頼側)が委縮して何も話さなくなってしまった」と指摘を受けました。

 通訳者は言葉を発するだけで、人柄が出てしまう仕事だとも言えます。そして「心」が相手に敏感に伝わってしまいます。

通訳者の語学力は大前提です。背景知識を身につけ、また常日頃から口に出す練習をしなければ商品として使い物になりません。しかし、その一方、言葉以外の資質がたくさんあることを思い知らされます。