老化と職業の関係

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NHKで耳の老化について取り上げられていました。

年齢が上がるにつれて、高音が聞き取れなくなるとの事。実はこれは以前他の番組でも取り上げられていました。実際番組で音を流したところ、20代のタレントが聞き取れる音を30代後半のタレントは聞き取れませんでした。

通訳にとってヒアリング力は命です。このとき、私も高音が聞き取れなかったので、語学の生かす仕事、生かし方という点について、早い段階で再確認をすることができました。

記憶力、集中力といった類は衰えのスピードが遅くなるよう20代の頃から意識していました。しかし、努力だけでは賄えないことも事実です。

視力もPCを毎日仕事で使うようになってから、視力は落ちる一方でした。強度近視で眼圧は正常でも緑内障発症のおそれがありますので、毎年検査をしています。PCを使った後は目の疲れはひどいし、ぼやけるし、失明したら何もかも失うので、PCと一日中にらめっこしない仕事に代える必要性は感じていました。

思いは叶うのでしょうか。現在は毎日PCとにらめっこする仕事ではないので、目への負担が少なく助かります。自宅にいるときは確かに一日にらめっこをしていることが多いですが、それでも目の負担は全然違います。

「健康でなければ、すべてを失う」ということをあるセミナーで聞きました。実際、私自身、このことを経験して現在があります。本当にすべてを失います。台湾にいたときも気候の変化に体がついていけず、またストレスから病気のオンパレードでした。仕事でもストレスで突然腎盂腎炎になり、それから約15年近く寝た切り生活に近い状態になりました。そのあとはまたストレスでヘルニアになり、右手が動かなくなるといった事態になりました。

この期間に失ったものは大きいです。取り返すことはできません。そのせいか、健康に関しては人一倍敏感です。

老化は仕方がありませんが、いい意味でお付き合いして、自分の年齢に適した仕事、働き方をしていきたいと思います。運よく、それはできていると思います。また高齢者になっても困らないように準備をしています。年齢によって、仕事で求められているもの、役割は違います。そこを見極められなければ、仕事はいつまでもあるものではないと思います。

雇用されるにはやはり限界があると思います。人生100年と今話題になっていますが、自分の労働を提供して得られる労働収入はいつまでもありません。フリーランスで働くにしろ、仕事を得るには限度があると思います。体は衰えますし、目、耳、体力・・・、いつまでそれを使って仕事をできるかです。たとえ、できたにしてもその時の自分と相談して仕事量を決めていかなければ、バランスを崩し、健康に支障をもたらします。

今も同時進行でいろいろ準備しています。時間に余裕ができた昨年末からあることを定期的に学ぶことにしました。もちろん、自分が好きで興味があることですが、動きがとりづらくなった将来を考えてでもあります。

ドラッグストアで特に高齢の方を見ると、将来の自分を見ているような気がします。いつ、どうなるか分かりません。何歳になっても、健康、経済には困らないよう、今できることを確実にやっていきたいと思います。