中国人保護者の気持ち・・・通訳者は察しよ!

Pexels / Pixabay

今日は小学校へ通訳へ行きました。小学校5年生の保護者会で6月にキャンプに行くのでその説明会です。


先生の説明を聞きながら、隣で保護者に通訳するのは、私が呼ばれた本来の目的ではないと思い、事前に担当の先生に連絡を取り、しおりを送っていただきました。

しおりを見て、やはり事前確認をしてよかったと思いました。外国人籍の生徒が多い小学校なので、以前の問題点、外国人保護者が理解しづらかった点、さらに先生の視点から特に注意してほしいことを伺いました。

日本人にとっては普通の内容であっても、その経験がなく、またそのものを知らない場合は持ち物一つにしても理解することはほぼ不可能です。


要点を中国語にまとめ、持ち物は日中対訳にして保護者に資料を渡しました。持ち物で理解しづらいものは現物を見せたり、どういうときに使うか、現地の活動を想像できるように説明をしました。しおりで外国人が理解しづらい点を中国語にまとめたのは正解でした。

親御さんは保護者会で先生の挨拶の言葉は聞かず、しおりを渡されると注意事項と持ち物を念入りに何回も確認していました。

初めての集団生活で、自分の理解不足によって、子供が今後の学校生活でつらい思いをしないようという想いがあったからだと思います。

 

この学校の以外の小、中学校にも行ったことがありますが、先生方の生徒さんと親御さんに対する思いやりや気遣いはうらやましいです。進路指導、学力に関してはその子の将来を心配して、自分の子供のようにアドバイスしています。生徒も表面では反抗的な口調で言うときもありますが、「とても自分のことを心配してくれている」と先生の気持ちはきちんと伝わっています。


今日学校に出かけて、私は生活方面で困っている人の助けとなる通訳が好きだと認識しました。

自分もその思いを経験しているし、国籍が違うだけで味わう気持ち、日本人でも中国人でもない中途半端な立場にいることも理解できます。そんな気持ちを身近で分かってくれる人に出会える確率は極めて低いです。

また中国人研修生に接していたので、お互い悩むところや勘違いする点がが大体察しできます。生活方面は言葉だけでは解決できないことがたくさんあります。

教育現場の通訳をするにつれ、将来は外国人を受け入れている学校や職場の相談役の仕事をしたいと思うようになっています。