年金生活者の現実

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週末は給料日が関係してか、とにかく忙しかったです。

でも購入されているものは日常生活で使うものばかりです。商品のお値段は正直それほどいつもと変わりません。

レジの仕事をしていると本当にいろいろ見えます。年金生活者、若い方、子育て真っ最中の方の苦労、特に年金生活者の経済面での苦労がよく見えます。

若い方は大変であっても働くことができるから収入があります。働くことができることが財産です。目が見える、耳が聞こえる、手が動く、歩くことができる・・・。当たり前のことではありません。いつ、どこで突然失うか分かりません。

年金生活者は支給日にも買い物に来ます。しかし、ほとんどの方が購入されるものはいつもと値段がそれほど変わらない日常生活で使うものばかりです。これはある意味、生活費が底をついているからではないかと思います・・・。(9割以上はこれに該当する感じがします)

高齢者はそれでも自分で買いに来られる方、娘さんと一緒に買いに来られる方は幸せです。高齢者の中には歩くことにもままならない人もいます。しかし、歩いて来られるだけでも幸せです。おそらく、自分で買い物に来られない人は私たちの想像以上に多く、また、収入が入り次第、すぐ買いに来るということは、食べることができない高齢者も想像以上に多いことを物語っているのではないでしょうか。

頭では分かっていました。しかし、現実にその姿を目の前で見ると本当に怖いです。でもお店に来られる人はそれでも幸せな人。年齢で区切っては差別だと言われてしまいますが、70、80歳過ぎの健康な高齢者に何か素晴らしい能力があるからと言って、仕事の依頼する人、依頼される高齢者は一体どのくらいいるのでしょうか・・・。中高年さえ、経営再建のためにリストラの対象となり、再就職が簡単ではないというのに、何の実績もない健康な高齢者がすぐに仕事が見つかるとは思えません。目、耳、足腰等は健康であっても還暦前後の人とも全く違いますし、身体の衰えによって事故のリスクは高くなります。

私自身、そのときに備えて今まで準備してきました。しかし、目の前で高齢者の生活を目のあたりにすることによって、自分がいかに甘かったかを思い知らされました。

レジの仕事がこれほど多くのことを教えてくれるとは思いませんでした。スーパーのレジをすれば、もっと怖い現実を知ることができるのではないかと思います。