生活に苦しい高齢者が多いことを毎日痛感する

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年金支給日に合わせて、還暦を過ぎた方には割引サービスがあります。この週末に感じたことは今までにない傾向が見られたことです。

還暦の方に限ったことではありませんが、普段からサービス過剰ではと思っている私ですが、今回は今までとは違い高齢者の経済事情をリアルに感じました。

この割引サービスは組み合わせによって、さらにお得になります。今まではこの使い方をしている人にあたったことはあまりなかったのですが、今回は9割以上の方がこの使い方をしました。1日1回というサービスでありますが、夕方にも買いに来られたり、夫婦別々に会計をしたり、また眼鏡をかけたりして気づかれないようにして買いに来られる方もいます。(教壇に立つ先生と同じで、よく分かるのです)10円、20円を節約するための2回の買い物でしたら、おそらく1時間以上の時間の無駄になりますし、家が近くではなかったら、ガソリン代の方が高くなってしまうのではと思います。

それも体が動く若い還暦を過ぎた方がです。そうでなくても驚く買い物の仕方をする方もいます。還暦を過ぎた方は親の介護をしている方がすでに多くなっていると思いますが、加えてご自身の生活も厳しくなっていると思います。現実に現在は中高年のリストラも増えていますから、自分たちにも想定外のことが起こっているかもしれません。

動ける高齢者がご自身で買い物に来られるのはほんのわずかです。ここからでも現実が目に見えます。そんな動ける方でも、耳は遠くなっていますし、目もよく見えないのでレジでの2~3分は当たり前の光景になっています。会計額を目で確認することができません。耳がかなり遠くなっていますので、大きな声でゆっくり何回も伝えている光景は当たり前になってきました。お財布からお金を出すのも一苦労です。

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シニア用品は女性の尿パッドが相変わらずよく売れ欠品になり、おむつもよく売れました。介護食のパウチも今回は売れました。この3~4カ月ほとんど動きませんでしたが、再び売れるようになってきました。

この1年間でも高齢化社会と介護の現実の厳しさを肌で感じます。若い時からの意識と努力で老後は変わります。実際、裕福な老後を過ごしている方も見ていますが、その方たちは若い時から質素な生活をして、常に勉強をしてきた方たちです。ある意味、どんな時代になっても生き抜いていく術を学んでいますし身につけています。ということは、自然に付き合う人もそうなりますし、あらゆる情報もたくさんもっているということでもあります。

その方たちをみていますと、歴史を学び、本をよく読み、先人の成功や失敗を自分に当てはめて堅実な生活を送っています。介護とは違いますが、台湾で、また中国人からは「生き抜く術」という点については学ぶことが多かったです。この点についてもブログで書いていきたいと思っています。