週末は若い方の介護用品の購入が目立ち驚きました。
① アラフォーの男性
親が入院。看護師からリハビリ用のパンツを買うように言われたとの事。詳しく聞いてみると、寝たきりでなく、一人で歩くことができるとの事でした。おそらく親は70歳前後だと思われます。
② 水を使わないシャンプー
こちらも40代の男性。「水を使わないシャンプーはありますか」と店に入るなり聞かれました。寝たきりなのか、動けても自分で髪を洗うことができないのか・・・。
③ ワセリン
この方も店に入るなり、「ワセリン、ありますか」と聞いてきました。看護師からワセリンを買うように言われたとの事。便秘なのだそうです。この方も40代の男性だと思われます。
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若い男性の介護に関する買い物が立て続けにあり驚かされました。50代ならまだ分かるのですが・・・。
以前、買い物支援をしていました。その方は80歳の女性で自立できています。日常生活はご自分でできますが、一人で買い物に行くことは徒歩10分圏内でもきついので、付き添いがやはり必要です。買い物途中によくその方の友人に会いましたが、「遊びにきてね」と声をかけても、お互い歩いて移動するのが大変なので、実際はどんなに近くに住んでいても、よほどの用事や付き添い者がいない限り、外出はしないようです。息子さんは隣に住んでいますが(家の中はつながっています)、心配で休みの日は出かけないとの事です。自立している方でさえ、家族はつきっきりで親の面倒をみていると言っていいのではないでしょうか。
介護離職するということは、このレベルではありません。食事、下の世話が含まれますから、家事もろくろくできません。上記の息子さんのように自立している親でも、在宅で仕事をするとしたら2~3時間集中してできればいい方だと思います。子供がいて仕事ができない次元以上の話です。しかも終わりが全く見えません。
自分の生活を守るためには親を施設に入れることができる経済力があるかにかかっているのではないでしょうか。先日NHKでミッシングワーカーという番組がありましたが、誰もがそうなる可能性は十分にあります。
今回はアラフォーから40代という若さで、明らかに介護と思われるものを息子さんが買いにきました。この現実を理解して受けとめている人はどのくらいいるのでしょうか。また年金だけで生活している人の実情を分かっている人はどのくらいいるでしょうか。
一度、全てを数字に出してみると、親の介護、自分の老後、日本・世界経済の今後を考えて、今自分は何をすべきかを見えてくるのではないでしょうか。