富裕層には子供が自分で気づかせる環境がある

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富裕層の生活は質素です。お付き合いで必要な箇所にはお金を使っていますが、基本的に質素でモノを大切に使っています。モノも質の良いものを買い、手入れ修理して大切に使います。

語学に関しては、おそらく勉強をさせるのではなく、自分から語学の必要性を感じさせる環境を自然に与えているような気がします。

(裕福な家庭はアメリカンスクールに小学校から入ります/当時の学費は月10万円)

台湾人(中国人)は人を家に招き、手作りのご飯でもてなします。そのとき、外国人との交流がある家庭には自然と外国人のお客様が来るわけです。

皆で食事をしたり、会話を楽しみながら、ひとときを過ごします。もちろんその席には子供もいます。

この場合、会話は自然と英語にもなるわけです。だから、英語の必要性の意味合いと視点が一般の人と全く異なるのです。話せなければ会話ができないので、つまらないわけです。

しかし、まだハードルがあります。会話ができても共通点を見つけて楽しめる話題をなければ沈黙が続きます。自然と英語の必要性、共通の話題の大切さを幼子なりに感じ取っています。”英語を勉強しなさい”ではなく、英語が話せたらいろいろ話せて楽しいだろうなという考えだと思います。

言葉は通じなくても子供同士、工夫して遊んでいます。

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夏休みに小学校低学年の男の子の家庭教師をしたことがあります。

部屋の中にはたくさんの勉強の教材、体を動かして遊べるところ(遊具)もつくられていて、子供の将来のために親が相当なお金をかけていることが一目で分かります。時間があれば、〇〇教室に行くようになっていて、休み暇もなく勉強をさせていました。

 

同じ勉強でも”自分で気付かせる方法”と”将来大切だから勉強しなさい”というやり方。将来どちらが人間と人間の付き合いが自然にできるようになるかといえば、両者の環境の差によって出てくるものは大きいです。

それぞれ考えさせられます。