医療の進歩に驚く

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今日は歯医者に定期検査に行ってきました。

他に患者さんもいなかったせいか、先生といろいろ話をしました。

その一つに今は乳歯を冷凍保存(10年間ほど保存可能)して、何かあったときにその乳歯の神経を使うということでした。例えば、脊髄を損傷して歩けなくなってしまった場合、乳歯の神経を使うそうです。実際、健常者と同じとは言えませんが歩けるようになった人もいるということでした。

また今日の今日まで、永久歯は乳歯の下にその形でいて、乳歯が抜けるのを待っていると思っていたのですが、そうではなく永久歯は最初「豆」みたいな小さな粒で、それが大きくなって永久歯になるとの事、そこで初めて牛乳を飲む意味が分かりました。成長期にきちんとカルシウムを摂らないと歯が弱いということはそういうことなんですね。「豆」が育って「歯」になるのです。人間のカラダって、何て神秘なんだろうと感動してしまいました。

それと硬いものを食べる大切さをおっしゃっていました。肉も硬い方がよいと。「噛む力」が必要と。それから、現代の子供はカラダの成長は早いけれど、歯の成長は遅くなっているようです。だから、先生は歯の矯正をするのなら、中学生(15歳ぐらい)がいいとおっしゃっていました。

また検査中、外国人の患者さんから電話があり、席を外しました。英語ができるので、外国人の患者さんも診ています。医療通訳について聞いてみると「医療通訳は難しい」とおっしゃっていました。患者さんは専門用語を知らないのだから、それを分かりやすく伝えることが必要だと。かみ砕いて説明しても、それでも知らない言葉はありますし、理解できないこともたくさんあります。本当に難しいと思います。

歯の矯正はアメリカが発祥地か聞いてみました。「ドイツじゃないかな」とおっしゃっていました。ドイツから欧米へ伝わったのではと。だから、医師はドイツ語を学んでいたんだと合点がいきました。昔(?)、医師がドイツに留学する理由はここだったんですね。

ドイツも歯に関しては意識が高いので、矯正をしている子供が多いそうです。日本在中のドイツ人は会社から費用が出ることもあって、在日期間に子供に歯の矯正をする人も多いそうです。期間が合わないことも出てくるので、そこは最初きちんと確認して、帰国後に期間がずれ込む場合は資料を送るそうです。

しかし、人間のカラダって本当に神秘に包まれています。ますます医薬に興味が湧きます。