「口腔崩壊」の子供がいる小学校4割!

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この見出しに驚き、記事を読み進めていきました。そしてこの記事は日経の7月14日(土)の朝刊にも載っていました。

学校の歯科検診で虫歯が見つかった子供の過半数が保護者の関心の低さや経済的な理由で治療をしていないとの事でした。

約半数近くが歯に問題があるということは、すでに将来が見えているような気がします。歯がなければ咀嚼力がないわけですから、食べ物を噛んで食べることができない、これは栄養不足につながり、やがては筋力は落ち、体の成長にも影響します。

歯が残っていなければ、若くても入れ歯になるのではないでしょうか。しかもその入れ歯を作る費用もないという、更に状況は悪化します。入れ歯の噛み合わせ、咀嚼力も体全体に影響を及ぼしますから、定期的なメンテナンスが必要となります。

歯の病気は全身に関係しており、虫歯・歯周病による認知症は1.9倍、心筋梗塞は2.7倍だそうです。歯周病の菌が血液に流れると血管の壁を傷つけ、炎症が起こり、血管がつまります。心臓で起これば心筋梗塞に、脳で起これば、正常な細胞が壊され、認知症につながります。

若い世代で子供の歯の治療代を捻出できない家庭が過半数ということは親も自分の治療代を出せないということです。まして、日本の中高年の歯周病罹患率は高いです。そして歯周病は上記の病気を発症させます。親の歯に対する知識、関心度が低く、また治療代を出せないということは子供も歯周病にさらされるわけですし、子供ももしかしたら、上記の病気のリスクが出てくるのかもしれません。

このままいけば、多くの親世代、子供世代が将来いろいろなリスクを負うのは否定できません。