薬局が多い理由がわかる

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私が勤めているドラックストアは薬局が併設されています。

出勤日は売上金も回収していますので、調剤の総売上もササッと計算してしまいます(笑)高齢者のほとんどの方が1割、若い方は3割、もちろん国が全額負担している方もいるので、単純計算で適当です。しかし、負担していない金額を足すと目玉が飛び出るほど恐ろしい額になるので、医療費の高さには驚きます。保険がなかったら、医者にかかることはできません。

昨日も眼科に行きました。一週間前の目の傷が治っているかの確認にもかかわらず、視力検査、眼圧検査を「また」して、診察数分でこんなにも取るんだとため息。3割負担だけど、これが全額負担だったら、絶対医者にかかれないと思いました。

以前、ある方から、今後日本も医療費はアメリカと同じようになると、おそらく負担額は5~6割になる時代が来ると聞いたことがあります。

現在も、もし会社を休んで通院に一日かかったら、(有休なしで考えて)1時間1000円としてその損失、交通費、薬代、それから不安と不快感。もしかしたら再診が必要かもしれません。大きな出費です。これがもし10割自分で支払う時代になったら、1回の通院と薬代だけでも1万円は軽く超えます。有休を使えない方だったら、この損失は泣くに泣けない金額です。

また別の方とも今後は病気になる人が多くなるけれど、通院できない人も増えるだろうと話したことがあります。女性が働くようになって、女性が夜8時過ぎに買い物をする姿はもう珍しくありません。若い方も多いです。帰宅してからの家事や雑務を考えますと、簡単に食事を済ますことがやはり優先になります。そうするとご本人、子供さんともども健康な体とは程遠い食生活と生活になります。朝の通勤電車は年齢を問わず、おそらく睡眠時間が3~4時間ではないかと思われる人がほとんどです。

2人に1人ががんにかかる時代と言われています。家族のために働いて体を壊して医療費にお金がかかり、生活が破綻してしまうケースも今や珍しくありません。健康な時にこそ、病気にならない生活習慣と食生活をしなくてはなりません。分かっていてもできないのが現実だと思いますが、職を失ったら、それこそ先がありません。体が動くならば一時しのぎの仕事はまだ見つかる可能性もありますが、人手不足といわれていても仕事を探すのはもう簡単ではないと思います。

人生100年と言われています。定年後の方が会社勤め期間より長くなるわけですし、これは急に起こることではなく、誰もが若い時から考えることができることです。

日々の仕事で、特に多くの高齢者と接するといろいろ考えさせられます。

他人事ではありません。自分の将来の姿として受け留め、健康で経済も困らない生活ができるよう、厳しく自己分析をする必要があります。これは誰もが分かっていることではありますが、私自身、多くの方と接することによって、その怖さを感じます。接する高齢者が自分の親だけでしたら、ここまで感じることはなかったと思います。