グローバル・エリートの勉強時間は?

klimkin / Pixabay

本棚の整理をしていたら、ある箇所が大変印象に残っている本が出てきました。前回紹介しました丹羽宇一郎氏の書籍に通じることがありますので、この本もご紹介したいと思います。

グローバル・エリートの条件 浜田宏一 PHP 2015/1/27

グローバル・エリートの条件

 

留学せずに世界と戦う方法 

ある東大の学生が1年生の夏休みにハーバードのサマースクールに行き、向こうの大学生に圧倒され、東大を退学してハーバード大学を受験すると浜田氏に言ってきたときのことが書かれています。

ここで浜田氏はこの学生にどのようにアドバイスをしたかと言いますと、

「(略)ハーバード大学の学生はものすごく勉強している。それでも君がハーバードの学生と同じだけ勉強すれば、たとえ日本にいたとしても必ず追いつけるよ」と。するとその学生は「日本にいて何をどうすればいいんですか」と聞いてきたので、浜田氏は一言「少なくとも週に60時間は勉強しなさい」と言ったそうです。

この60時間という勉強時間には根拠があります。浜田氏はハーバードの大学院で学生たちを指導していたので、学生たちの生活を知っていました。金曜日の夜から土曜日の夜はオフタイム、金曜日の夜は遊んでストレスを発散、土曜日は1週間分の買い出しに行きます。そして土曜日の夜から勉強を始めます。つまり毎日10時間、週に60時間は勉強をしていることを知ったうえでの数字です。

そして、この学生、浜田氏の話に納得して、東大に残り「週60時間勉強生活」を始めたそうです。その後浜田氏がこの学生に会い近況を聞くと、「東大の先生が僕を離してくれなくなりました」との事。もともとこの学生は開成のトップクラスの優秀な学生だったそうです。その優秀な学生がハーバードで圧倒され、負けまいと本気で「週60時間勉強生活」をした結果です。

ハーバードの学生にしろ、この東大生にしろ、超エリートはもともとできるのではなく、本当に努力に努力を重ねたきた人たちであることがよく分かります。

また、浜田氏の語学について見解もご紹介します。「本当の意味で国際的に活躍できる人の条件は英語が話せることでも留学経験のあることでもない。世界に向かって、発信する能力や専門性を持っている人、単に英語が話せても発信できる何かがなくては何の意味もない」

この本は子供さんがいる方、中学生、高校生、また留学を考えている人、目標に向かって勉強をしている方にも大変役立つと思います。この東大生の話は事情があって留学できない人にとっても参考になると思います。浜田氏いわく「グローバル人材は海外に行かなくても育つ」ということです。

永久保存版にする価値のある書籍です。