他国の若者の進路と生き方

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台湾に行ってから思ったことは、日本人は目に見えない決められたレールの上を歩んでいる、いや歩まされているということです。そして、このレールから一旦外れると先が見えなくなってしまうのは事実です。

 語学学校にはいろいろな国の人がいました。日本人でも親の転勤で来ている人、高校卒業後に来ている人、大学を休学して来ている人、理由もなしに来ている人、仕事を辞めて来ている人と様々でした。

 

私と同じように高校を卒業して来ていた日本人の男の子が二人いました。高校時代からの知り合いみたいです。彼いわく、「日本語、英語、中国語が話せれば、世界どこに行っても困らない。中国語を勉強したら、オーストラリアの大学に行く。大学で日本語を専攻する。」(日本語専攻なら負担がないからとの事)

 

当時の私の知っている限りの日本人の高校卒業後の進路は進学するならば大学は一浪まで(男の子は二浪まで)、あるいは就職です。このレールから外れると将来は理想とは遠くなってしまいます。

しかし、他国の若者の進路を見たら何でもありだと思いました。大学を休学して世界を旅して視野を広げている人も多くいました。若い時にいろいろ経験してその経験を後の人生に生かすために、人より2~3年遅れたって平気だという考えです。

 日本の社会にはない考えでした。というより、日本では就職のタイミングが合いませんし、年齢も関係してできないというところが事実です。

 

理想の道を進んでいても人生いつ何が起きるか分かりません。社会に出てから、歩むはずだったレールから踏み外れたら、日本社会においてはその後の厳しさは想像を絶します。ならば世間の声に惑わされず自分の進路を自分で考えて歩んでいる若者は今後の人生で思いがけないことにぶつかっても乗り越えることができるはずです。

道は人それぞれ、他人に惑わされず、自分の道は自分で切り開いていけばいいということを日本人以外の人の生き方をみて思いました。このことを教えてくれた環境に感謝します。