「ない袖は触れない・・・」とはこのことでしょうか。
自宅で初めて電話医療通訳をしました。音声もよく、第一関門は問題なし。内容も言葉だけなら超簡単に属します。しかし2つの単語を聞いたとき、このことを患者さんに聞くということは、場合によってはかなり難しくなると思いました。この分野の単語は実際使われている言葉も進化していることが考えれるため、念のため確認をしてから通訳をしました。しかし、一つの単語が相手に伝わらず、それがどんなものか分かるように説明を試みたものの伝えきれませんでした。ここで必要なことは別の対応です。病院の方ににその旨をお伝えし、すぐにエージェントに報告、対応をお願いしました。
今回、相手の方に伝わらなかった時点で頭の中でいくつか考えられることがありました。先に予想した通りです。日本でもここ数年、一部の家庭で普及し始めたものです。誰もが普段の生活で誰もが当たり前に目にするものを例に挙げたものの、目に入っても目に入ってこないものです。なぜなら、私自身がそうでしたから。おそらく相手が日本人であっても見たことがない人には伝えきることはできなかったと思います。
語学力、説明すること・・・。課題多しです。この単語を使う分野は今後増えてくると思います。この分野は興味があって勉強し、わずかな期間でしたが仕事で生かしました。その背景知識があったおかげで助かった部分もありました。また私が中国語を学び始めた頃は経済や生活の違いで中国語にはない言葉がたくさんあり、その言葉を説明しなければならない場面が数多くありました。これらの経験も今日は役立ちました。ない袖は振れないのです。自分の能力を超えたときは次につなげる対応を速くスムーズにしなくてはなりません。
説明する時はその方の育った環境や今の環境に自分を置いてどのように説明すれば考えます。小さい子供の「どうして?」「それは何?」という質問に分かりやすく答えられるようにすることと同じです。母語でも小さい子供に分かるように説明することはとても難しいことです。今後、今日みたいなことはないようにしたいと思います。幼稚園時に分かってもらえる説明ができるように特にこの分野ではトレーニングをしたいと思います。