欧米の学生の進路にはレールは敷かれていない?

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私が高校生だった頃は(地方でしたので)女子は大卒よりも短大、高卒の方が人気企業に就職できました。下手に進学するよりも上位の高校を卒業して就職した方が就職には困りませんでした。就職のことを考えて、敢えてトップクラスの高校に行かなくて上位高校に進学する人もいました。トップクラスの高校(女子は定員の2割)、大学に進学した女性の就職は高校の先生を見ても難しいと思いました。(東京なら引く手あまたでも地方では非常勤講師 / 大卒の一般企業の就職は難しい)また、当時は女性は結婚するまでという雰囲気もありましたので、仕事を覚え始めて頃に辞められるのは企業にとっても好ましくなかった時代でした。男子は進学にあたっては、友人曰く2浪まで許されると。

現在も日本独特のレールが敷かれています。このレールから外れると就職も難しくなります。就職難の時はわざと留年することも、自分の将来を考えれば仕方がないことかもしれません。

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語学学校で感じたことは、欧米の学生たちにはそういう空気が漂っていなくて「自由」だということでした。(実際、話したわけではないので、私が感じただけかもしれません・・・) 例えば、経済的に苦しいのなら、一度就職して学費を貯めて進学する、自分の今後の進路を決めるために1年間休学して留学、遊学をして見聞を広げる、留学をしたいのではあれば、1年間働いてお金を貯める等、それぞれの進路をとっていました。自分の人生を自分で切り開いて歩んでいるように感じました。

しかし、日本は新卒のタイミングを失えば、就職、年齢制限がある分野では受験するチャンスすら失ってしまうので、こればかりはどうすることもできません。日本にいると、このレールから踏み外すと何もかも狂ってしまうことも事実だと思いますが、決して負の面だけでもないと思います。確かにこのレールの上を歩んでいなければ、何事もうまくいかない時期はあると思います。でも人生何があるか分かりません。病気、事故、リストラでいつ会社を辞めなければならなくなるか分かりません。レールから踏み外れると今度は何がどのくらいできるかという尺度でその人を計られます。そのときは最終学歴校はそれほど大切ではありません。採用者の人格によって、どんなに優秀でも採用されないこともありますし、この点は何とも言えないです。

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私自身、同級生とは全く違いましたし、日本に帰ったときは宙ぶらりんで、何をどうやっていいかも分かりませんでした。地方でしたから余計にです。でも人と違う進路を取ったことは決してマイナスばかりではありませんでした。年齢を重ねるにあたって得したと思うことばかりです。

実際、新卒で希望通りの会社に入っても、仕事は一度辞めてしまえば、求められるものは違ってきます。そこは若い時に将来を見据えて何をやるか考える必要があります。

仕事は縁だと思います。ですから、いくつになっても仕事がある自分を作ることが大切だと思います。若い時から、いい意味で周りに流されない自分をつくり、経営者の話を聞く大切さを感じます。