子供と外国語

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友人に「第2外国語の母語への影響」について教えてほしいと言われ、自分なりに気付いたことをまとめてお伝えしたら、「きっと知りたい人がいるからブログで紹介して」と予想もしなかった言葉をいただきました。

私は言葉に対しては敏感なところがあります。なぜなら、18歳~24歳までの日本語が抜けていて、この時期に同世代が自然に覚えて使っている言葉を知らないからです。帰国後はそれは大変でした。日本語が分からないし、自分が言いたいことが日本語でどう伝えていいか分からなくて話せないのです。だからと言って中国語が話せるわけではありません。日本語でも中国語でも伝えたいことが言えないという状態でした。しかもこの大変さを理解してくれる人は誰もいません。このときから、海外帰国子女には大変興味を持つようになりました。

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友人にお伝えした内容に加え、海外駐在員の親御さんが帰国後に子供さんにしている教育、親と子の母語が違う人の話、英語、日本語、広東語を話せるけれど、どれも中途半場できちんと話せる言葉がない香港に住む男の子、また日本に留学に来て30年以上経った友人の本音についても触れていきたいと思います。

それから赤ちゃんから60過ぎの方。日本の植民地時代に日本語教育を受けた方、台湾日本人学校に通う子供さん、小学生4年の時に日本人学校から台湾の小学校へ転校させられた女の子、親の転勤で海外(タイ)に行きアメリカンハイスクールに通った女の子、、海外帰国子女(フランス)、親の転勤で母国には3年しか住んだことのないフランスの女の子、中国の小学校を出て、日本語が話せないのに日本の中学校に入学した女の子。

ここに出てくる人は台湾日本人学校に通う子供さん以外は全員15歳未満で現地の学校に入りました。俗に言われる臨界期(12~14歳)またはその前です。彼女たちの話す外国語には共通点があります。第2外国語を母語のように操ります。私は18歳で台湾へ行き中国語を学びました。同じように第2外国語の環境に入りましたが、結果は全く違います。

一人一人にスポットをあて、子供と外国語については定期的に書いていきたいと思います。