子供の第2外国語を振り返って (感想)

rawpixel / Pixabay

私が知っている子供の時に外国にいた人、母語ではない学校に通った人たちを書き記してきました。

外国語を話せるのは外国にいたから外国語が話せるのではなく、勉強したからできるのです。臨界期前ならば、その環境になじむまでの時間の問題ですが、その後はその国の言葉で勉強するわけですから、やはり本人の努力です。

外国語で勉強するということは、当然その期間学ぶべき自分の母語が抜けることを意味します。ですから、小学生なら「三角形」という言葉を知らずに現地の小学校を卒業して、日本の中学に入学ということも十分ありえます。

外国語と母語の両方を問題なく話せる子はほぼ全員、毎日受験生並み以上の勉強をしています。

*****

私は高校を卒業してから台湾に行き、台湾でも日本人の方とも話をしていましたし、幸い日本の書籍も売っている書店もありましたので、日本語は問題はないと思っていましたが、現実は帰国してから(今もそうですが)日本語に苦しめられました。恥ずかしながら、国語辞書は必需品で辞書がなければ、本を読めない状態でしたし、10年間以上は肌身離さずもっていました。

帰国して、まず日本語がチンプンカンプンでした。1年に1回は帰国していましたが、日本のペースについていけませんでしたし、日本にいなかった間に時代がどう変化していったのかのその過程が分からず、浦島太郎状態でした。(台湾にいたときに、カセットテープからCDに移行していったのですが、友人とCDを手にして、「裏も聞くことができるのかしら?」なんて会話をしていました)

自分が言いたいことは日本語で言えず、(もちろん中国語でも言えません)、日本語を必死で勉強しました。5年海外にいたら、日本になじむまで5年かかったという感じでした。駐在員だった方も帰国して数年経っても「まだ日本になじめない」とおっしゃっていました。

特に小中学生の時に海外に居て、大人になっても自由にその外国語を操れ、また日本語の語彙力も全く問題ない人は間違いなく、当時から猛勉強してきた人たちです。日本に帰ってからも外国語を忘れないよう、相当な努力を続けてきた人たちです。

私の結論としては、子供も言葉は簡単には身につかないです。子供はすぐに話せるようになりますが、環境が変わればきれいに忘れてしまいます。覚えるのも早いですが、忘れるのも早いです。語学力を維持している人は皆、毎日受験生並み以上の勉強をし、現在もその努力をしています。また親も外国語の維持、母語力を高めるために努力、協力を最大限にしています。