昨年の11月からドラッグストアで仕事を始め、1年が経ちました。いろいろな意味で勉強になった一年でした。
郊外の店に勤めていますが、予想以上に大当たりでした。平日休みの方が私にはメリットが多いので、土日に仕事を入れています。加えて土日のお客様がどんな買い物をするか興味があったからです。郊外を選んだのも高齢化社会の現実を知るため、シニア用品の売れ行き等を知るためでした。
「量をこなさなければ質は上がらない」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。使い方は多少違いますが、特にレジの仕事をすることによって、今まで気づかなかったことを気づくことができ、これは大きな財産となりました。
特に自分の親以外の高齢者と多く接することによって、実は何も分かっていなかったことに気付かされました。甘かったです。郊外のドラッグストアに勤めることによって、また車がなければ買い物難民になる地域に勤めることによって、気づくことがたくさんありました。しかし、足腰が悪くても自分で買い物に来れる方は本当に幸せです。病院に通院する高齢者も基本的には健康だから行くことができるのです。(←この意味がお分かりになるでしょうか・・・)
現在の多くの高齢者の健康と経済状況を知ることができたのは、ある意味自分への警鐘です。
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レジをしていますと、会計のやりとりだけで相手の方の大体が分かります。会員カード、クーポンの有無は会計をする前に確認をしますが、処理が終わってから平然と出す人もいます。これは打ち直しを要するため、ロスタイムになりますし、他の方の迷惑にもなります。
その一方、レジがスムーズにいくように最初から必要なものを相手がやりやすいようにセットして下さる方、お金も数えやすく出す方と人それぞれです。こういう小さな点から学ぶことは実に多いです。こういう方は人間関係においてもうまくいっていると思いますし、先を見通して今を過ごされているのではないかといろいろ勝手に想像しています。
それから、「情報を得られる人」になる大切さ、これは本当に実感しました。やはり、本当の情報やお得な情報は最後は「人間」からなんです。この点については、損をしている方の方が多いなと感じます。会計の時の態度がその方の本質だと思うことが多いです。体調が悪かったり、嫌なことがあったり、いろいろあると思いますが、ここで取られている態度や言動は日常においても仕事においても自然にしていると思います。そう考えますと、自分の態度や言動が巡りまわって「今の自分」の環境を作っているのではと、私自身反省させられることが大変多いです。
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新規の店を次々とオープンしているおかげで、登録販売者は不足しています。その影響もあり、今年は3月~8月はかなりバテて、休みの日は何もできない状態でした。また10月~12月は更に忙しくなり、発注にも時間がかかり、時間もかなりオーバーして大変でした。振り返れば大変でしたが、早い段階で経験できたのはよかったと思います。何が売れるかを予測するのは難しいですが、発注のコツが分かり、あとは身体さえ慣れてしまえばこっちのものですから。
来月から登録販売者のたまごが入社します。人がいなくて大変だったので皆大喜び。まして登録販売者はどこの店もいなくて調整が大変なので、本当に助かります。(登録販売者不在だと店を開けることはできません)
「たまご」というのは実務経験がないからです。試験に合格してから、月80時間以上、2年間の実務経験を経て、それから「登録販売者」として勤務でき、「管理者」としても働くことができます。正直、試験に受かってもこの資格を使って仕事をするのは、以前より難しくなったと思います。以前は月80時間以上、連続して1年以上勤めた人に受験資格が与えられていました。私が医薬の勉強を始めたときはこの条件がありましたので、仕事を探すのが大変でした。(人はどこでも足りていましたから)
しかし、不正受験が多くこの条件はなくなり、誰でも受験できるようになりましたが、正直改正後の方が難しいと思います。便利な地域では、ほとんどのドラッグストアの昼間は人員が潤っていますから、そう簡単に採用に至らないと思います。
さて、有資格者が少ないため、契約日以外も出勤を要することを知ったのは先月です。
日数を増やすより、通し(閉店)まで勤務した方が身体も楽ですし、何と言っても時間を節約できます。これも人がいないから、仕方なく受けて気づいたことです。何でも一度はやってみるものですね。
私自身の今後の計画もありますので、休みだけはどうしても譲れません。しかし、人手不足が厳しいのも分かっているので拒絶することはできません。しかし、ここが「年の功」でしょうか(笑) 週4日以外はできないことを伝え、代わりに週2回の発注日に「通し」でやることを提案しました。一つは繁忙期は仕事が終わってからでないと発注をすることができず、それもよく売れるので時間がかかり、私の精神上もよくなかったからです。しかも夕方以降になると、さっきまでたっぷりあったものが欠品していることもあり、また発注するという手間がかかったからです。さらに人の手配は夕方以降がかなり難しくなるので、私が定期的に入ることによって、応援者を頼む手間が少なくなります。ウインウインです。
ようやく体が慣れ、時間も良い感じで使えるようになりました。1年かかりました。仕事を一つにしたのもよかったと思います。
医療通訳の仕事をしたくて、登録販売者の資格を取りました。薬局でいずれは薬剤師補助をしながら、時機がきたら、医療通訳をやりたいと思っていました。
実際、薬局に勤めて思ったことは、時代の変化です。いろいろな波が医薬関係にもすでに及んでおり、またAIの技術もすばらしく、安泰の仕事ではないと思いました。これをすでに感じている薬剤師もいました。薬剤師の仕事も遅かれ早かれ、ある程度の仕事はAIが代わりにやるようになると思いますし、薬価が下げられている今日、今後は厳しくなると思います。
「いつまでもある仕事ではないな」と思い動きましたが、思いがけないアクシデントに見舞われ、この3年間は本当に大変でした。でも後悔はしていません。早く動いてよかったと思います。「あのとき」動いたから「今」がありますし、薬局で感じていたことはいずれそうなると思うので、そのときになってから動いたのではもう遅いからです。確かにこの3年間は大変でしたが、どうせ大変なんだから、「今」やろうと思っていました。
このアクシデントのおかげで、医療通訳に携わることもできましたし、携わることによって「通訳」に未練は全くなくなりました。登録販売者の仕事をするに連れ、辞めてよかったと心底思います。日本人同士だって大変ですから。また外国人と「同僚」として働くことによって感じることがあり、言葉を使った仕事の生かし方について思うことがあり、いろいろな意味で「やけど」をしなくてよかったなと思っています。
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来年はやりたいことがあります。それは私がやりたいことと好きなことの土台つくりにもなります。おもしろいほどつながっていて、やらなくては損だと思うほどです。
それには今やるべきことがあるので、それを終わらせることです。登録販売者には毎年外部研修が課せられ「終了証明書」を発行してもらわなければなりません。外部研修以外にもその残りを自宅でしなければいけないので3月までに終え、同時に中国語文法も終えたいと思います。あとは実践を伴いながら、じっくり温め、将来大きな伸びしろになる土台をつくることを今は重視したいと思います。
今年はアクシデントがプラスに転向しました。振り返れば、アクシデントは宝になる確率が大変高いです。格言にもよく書かれていますが、自分の身に起こることは意味がありますので、楽しまなくては損ですね!