参考になるか分かりませんが、友人のおば様と私の母の例を挙げてみたいと思います。
目次
老人ホームを選択 した理由・・・お互いの気遣い
友人は95歳のおばさまのお世話をしています。ご主人に先立たれ、独り暮らしをしていましたが、子供がいないので何かあったときに姪に迷惑をかけないようにと老人ホームに入り、5年が経とうとしています。
友人も何かあってからでは遅いと、老人ホームの入居が決まったときはホッとして安心していました。しかも自宅から老人ホームまではタクシーでワンメーターですから、家に帰りたいときは気軽にすぐに帰れます。
老人ホーム入居5年経った現在
おば様は80歳を過ぎてもガラケー携帯を使い、自分のことは自分でしてきました。しかし老人ホーム入居後の何でもしてもらう生活は、徐々におば様に認知症を引き起こすこと結果になってしまいました。
今ではさっき言ったことも忘れてしまっているそうです。
自分のことはできるだけ自分でやることが大切
これは結果論になってしまいますが、老人ホームに行かず自宅で生活していた方がおばさまにとってよかったのではという話になりました。
90歳近くの方の独り暮らしは確かに心配ですが健康でしたし、きちんと老後の蓄えもしていたので「できないことはホームヘルパーにお願いする生活の方が、結果的には叔母のためにもよかったのではないか」と今になっては仕方のないことですが、こう話されていました。
人間、心配することがなくなってホッとしてしまうと、その安心感から認知症につながってしまうのかもしれません。周りの者は心配ですが、自分のことを自分でできる環境に身を置くことが、もしかしたら一番いいことかもしれません。
しかし人それぞれ事情がありますから、これだけは分かりません。
私の母の場合・・・ひ孫の誕生で若返った
私の母も子供に迷惑をかけてはいけない、もし介護になったら皆共倒れになってしまうことを心配して老人ホーム入居に関しては早くから考えていました。
帰省する度に体が弱くなっていることが分かるので、いつ何が起きるか心配でした。それがひ孫が生まれてから変わりました。体は相変わらずですが表情が明るくなったと言いますか、頭が働くようになった感じがします。
と言いますのは、2歳児の女の子と一緒に遊ぶので母の脳にも良い刺激を与えているのではないかと思います。
2歳児の相手は短時間でも注意力が必要ですし、教え諭さなくてはならず、自然と頭と体をフル回転させています。お店ごっこやお医者さんごっこでは子供に分かりやすいようにしゃべったり、指先を使ったりするので、これが脳にいいのではないかと思います。
今までは心配で仕方なかったのですが、ひ孫の誕生で心配がなくなったと言うと大げさですが、安心したといういうのが正直なところです。あとは転倒や寒暖差で取り返しのつかないことが起こらないことを願うばかりです。
さいごに
人それぞれ置かれている立場や環境が違うので、どちらがいいかは分かりません。
しかし、健康で自立した生活ができていれば、できる限り自分でできることは自分でした方がいいということは確かなようです。もちろん重いものを持ったり、高い場所での作業はリスクが高いので、こういうことは若い人ににお願いする必要があります。ホームヘルパー等のサービスを使うことも選択の一つになると思います。
冬の寒さ対策、夏の暑さ対策も健康で自立した生活をするのには欠かせない要素になります。文明の利器も上手に取れ入れる必要があります。
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